当院救急部は2017年5月から救急科専門医の救急室常駐による専従診療を開始しています.当院では内因・外因の区別、重症度や症状を問わず一部の特殊科を除いたすべての救急車搬送患者や地域医療機関紹介患者を直接救急部が初期診療から携わり,入院決定後に各担当科に引き継ぐというER型診療システムを採用しています.このため患者の受け入れ判断の時間や診療開始までの時間が比較的短いことが特徴です.また当院は地域医療を重要課題に考えており、救急部においても救急車搬送患者の収容と地域医療機関の紹介患者の受け入れには特に力を入れております.おかげさまで開設当初は年間3200件程度の救急搬送件数であったものが,2018年には3791件となり,また紹介患者数も開設当初は年間680件程度の紹介数であったものが,2018年には1117件にまで増加し(図参照),今後も増加を示すと予想されております.
当院救急部は,部長1名,救急科医師1名,内科レジデント出向医師1名,及び研修医若干(2~3)名,師長・主任各1名,看護師24名から構成されています.初期診察ベッドは7床,救急用定床ベッド5床を有し,全ての急性疾患を対象とした1次,2次救急患者に対応しています.当院救急部は,北多摩南部医療圏に位置し消防庁ホットラインへの直接対応するほか,各種講演会・講習会を企画,日本DMAT隊も有し大規模災害やマスギャザリング災害にも対応できるように日々様々な訓練や準備を行っています.
診療実績
