主任教授挨拶
2016年4月に東京慈恵会医科大学救急医学講座の主任教授を拝命いたしました武田です。慈恵には4つの附属病院があり、それぞれで救急医療を提供しています。今後とも皆さんのお役に立てるように、微力ながら頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
名誉教授挨拶
救急医学講座は2005年に設立されました. 創設130年余の歴史を超える本学の中で最も新しい臨床講座です. 附属病院(本院), 葛飾医療センター,
柏病院の救急医療を担っています. 世のため, ヒトのため, 「考え使える医師」の育成をめざしています.
本院は, 都内の大学病院としては最大数の救急搬送を受け入れています. 首都の中心に位置し, 国内外の人的交流が盛んで, 多彩な文化に触れる機会に恵まれています.
現在, 2019年の新病院, 新外来棟・都心型救命センターの開設に向け全員で brain stormingを行っています. 2020年開催予定の東京オリンピックでの活躍も期待されています.
救急科では, 医の心と総合救急診療を学ぶことができます. また, 慈恵附属4病院および全診療科, 多職種との連携は, 極めてスムーズであり,
真のチーム医療を体得できます.
是非, 私どもの救急室の扉を叩いて下さい.
施設紹介
◆本院:救急車による搬送患者数は,救急科が24時間365日救急外来で初期診療に携わり,基本的には当該科に初期診療後に振り 分けるERシステムをとっています(小児内科や産婦人科の妊娠に関わるものなどは,小児科・産婦人科が直接対応いたします). 現在,年間8900件を超える救急搬送患者を扱っております.
◆柏病院:2012年4月より救命急センター指定を受け活動しています.多発外傷,重症熱傷,敗血症などICU管理も担います.救 急科はICU2床,HCU4床,一般床26床にて運営しています.2019年より麻酔科からの出向医も含め24時間体制でICU入室患者
の管理を行っております.
◆葛飾医療センター:2013年新病院を開設し,プライマリケアユニット(小児科,救急,総合診療科)の一部として運営しています
◆第三病院:2018年より当講座スタッフ常駐による救急部門管理を開始しました.
救急医学講座の歴史
本学において開学以来,救急医学を専門的に教授する講座がなく,学生教育は各診療講座がそれぞれ専門領域を中心に行われてきました.附属病院の救急部は整備されたものの,本学の救急医学教育および研究について,教育の基盤構築の必要性が長年の懸案事項でした.特に初期臨床研修医の救急科ローテーションが義務化されることになり,医学教育における救急医学講座開設は急務でありました.2004年に救急医学講座を開講することに決定し,救急部診療部長であった小川武希教授が救急医学専門教育機能を統括し,開講に先駆けて学生に対する救急医学教育が開始されました.
2005年(平成17年)5月1日に東京慈恵会医科大学医学部医学科 救急医学講座が開講,初代講座主任教授に小川武希が就任しました.2013年(平成25年)4月より附属病院副院長を兼務していました.2016年(平成28年)3月の小川の退官に伴い、4月から武田が二代目主任教授に就任いたしました.